パリの激動の時代とボードレールの「悪の華」

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パリの激動の時代とボードレールの「悪の華」


ボードレールという詩人をご存知ですか?

名前は聞いたことがあるけど、どんな詩を

かいているのか読んだことはない。

そんな方が多いのかな、と自分が

そうなばっかりにそう思ったり。


ボードレールの詩集で有名なものには、

「悪の華」というのがあります。

フランス語が読めない人でも、

日本語に訳されたものでも十分

名作というのは人に感動を与えるもの

です。


ぜひ、一度日本語で手にとって

読んでみたいです。

優れた言葉による作品というのは、

優れた訳者によればその作品の

品性を変えることなくその言葉の

作品になります。


アマゾンの惡の華の内容紹介には

このような一文がありました。

『頽廃の美と反逆の情熱を謳って、

象徴派詩人のバイブルとなったこの詩集は、

息づまるばかりに妖しい美の人工楽園を展開している。』


フランス語の読解講座『味読講座』の

清水先生は、19世紀後半の詩人で、

やや、その文体はややこしく、凝っていると。

ボードレールを読むまえには、

『赤ずきんちゃん』をフランス語で読んでいたのですが、

確かにでてくるフランス語が 「花飾りのついた」とか

「喪をみにまとった」などちょっと装飾的な

言葉が多いのはたしかです。

 

< 詩集 『惡の華』 をフランス語で読んでみる。>

ボードレールの『惡の華は』

フランス語では Les  Fleurs du Mal 

といいます。

KINDLE版ではアマゾンではゼロ円で読むことが

できます。

 

 

<激動のフランス>


ボードレールが生きたフランス社会というのは

いったいどういう情勢だったのでしょうか。


1821年から1867年にボードレールは生きました。

ちょうど日本が江戸時代末期のころです。

ボードレールが生きた前後というのは、フランスの政治体制が

1792年にルイ16世が処刑されて、第一共和政がひかれる、


1804年にナポレオンが皇帝に即位 

1814年、に失脚、1815年100日だけ復活するが島流しになる。

ルイ16世の弟が国王になり、王政が復活

フランス産業革命でブルジョワジーが力をもちはじめて、二月革命がおこる

第二共和制がひかれる。革命の担い手だったブルジョワジーにたいして

社会主義が現れる。


こんなふうに社会が産業革命という大きな波の中で、

市民が力を持つようになった時代。


そんな時代にボードレールは活躍していました。


王政になったり、共和制になったりというのは、現代で考えてみたら

天皇制になったり、民主主義社会じゃなくて共産主義になったり

という感じなのだろうか。

 

<ちょっと脱線 パリの壁>

最近の話題はトランプ氏が当選して、メキシコに塀をつくるという

話がでていますが、塀を作るということで、ちょうどルイ16世のころに

パリ市にも塀が作られるという話があります。


ルイ16世の時代にパリ市に作られた壁は、

「徴税請負人の壁」といわれ、パリ郊外からパリ市へ入ってくる

食料品にたいして課税をする目的がありました。


壁は25KM、高さは4~5メートル 56の門には

徴税事務所が備え付けられていました。

やはり、壁を作るということは何らかの流れを

せき止め、経済的な動きをコントロールしたいという

目的があるんだということがわかります。

 

<通りすがりの人へ>

 

そんな激動の時代にかかれた『悪の華』

の詩集の中から一つずつ読んでいきます。

「 A une passante  」


La rue assourdissante autour de moi hurlait.

Longue, mince, en grand deuil, douleur majestueuse,

Une femme passa, d'une main fastueuse

Soulevan, balançant le feston et l'ourlet;


全部で4段落目まであります。


辞書で見たことのない意味をしらべて、

とりあえず鉛筆で意味を並べた

という代物の翻訳ともいえないものを

ノートに書いて、あとでこれは一種の

罪を犯したかもしれない、、、、

と思うぐらい

この、ボードレールの詩の持つ雰囲気というか

世界をこれっぽっちもだせてないというか

それ以前の状態のフランス語?がまだ

なんだかわかってないんだね というしろものが

ノートにありました。


翻訳というのは本当に気を付けて文章を

読み込まないとだめねとおもいました。


翻訳ではありません、、とりあえず意味を並べて

みたものとしてです。

 

<ノートの中身>


私の周りには犬の遠吠えが聞こえていた

深く続く悲しみは、非常な精神の苦痛

ある女性が通り過ぎた、豪華なドレスを身にまとっている

花をあしらった飾りのドレスのすそを持ち上げて、フリフリと

揺らしながら

 

<先生の見本の訳>

先生の読解は:

通りは、私の周りで耳をつんざくようにさわぎたてていた


背が高く、きゃしゃで喪服に身を包み、荘厳な苦悩をあらわにする

一人の女性が通った、贅をつくした手で、花模様にふちを飾った

喪のすそを持ち上げては、ゆらゆらと揺らしていた


まず最初に、


assourdissante  耳をろうするような、ガンガン響く、想像しい


これをどうして犬の遠吠えにしたのかさっぱりわかりません


あとは、女性の姿が全く抜け落ちてしまっています。


Longue 背が高くて

Mince  ほっそりとした


そんな女性が通りを通ったのですね。


ただのドレスと思ったのですが

en grand deuil  
 

deuil というのは 喪、悲嘆 という意味があるので、

悲しみを身にまとった様子で という感じで訳してしまったのですが

これは、ある服を身にまとっているということを en 

は表しています。

feston:花綱、花、葉などを網状にあんだかざり、花綱装飾、フェストゥーン
    花綱もようの縁取り、スカラップ

例えば、建物の飾りなどで、こんな写真がありました、

こういうのもフェストンというそうです。


ウィキペディアを参照

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